サイトに求められる要件とゴール

サイトゴールポイント

  • 本来はサイトの要件やゴールはクライアントが決定すべき
  • 現状の国か測定や課題が分かっていれば、要件やゴールは明確
  • リニューアルする際にも現状分析は必須(デザインだけ変わるのはNG)
  • 数値化できるゴールがあればベスト(売り上げ、アクセス数等)
  • サイトの成功、不成功の多くは現状に対する相対的な価値で評価される

 

新規でもリニューアルでもホームページ作成に際してはその要件(必要な条件)や目標とすべきゴールを設定する必要が有る。本来、こうしたものは経営戦略の大きなながれの中で語られたり、現状のサイトの効果測定がきちんとなされていれば自ずと明確になっているはずだ。現状分析や課題がはっきりしているクライアントでは、REPをオリエンテーションの際に出してくるところもあるが、残念ながら、こうしたところはごく一部だ。どちらかといえば多くのクライアントはなんとなく古臭くなったから新しいデザインにし対、とか、新しい製品が出るから、もう2年経ったから、など、保守的な理由でサイトリニューアルを考える。そのため、ホームページ作成に際しては、webディレクターが、現状分析や課題を明確にした上で要件やゴールを決めてやる必要がある。

目標はなるべく数値化できるものが良い。ECサイトならば売り上げ、マーケティングサイトであれば、集客数やページビューの数、コーポレートガバナンスならば、ユーザーの満足度調査の結果なども考えられる。その際、設定する数値も、相対的なものがわかりやすい。「現状に対して、ページビューを20%以上向上させる」とか、「登録会員数を1.5倍に増やす」という具合だ。

ページビューの総数=利用ユーザー×1人あたりのページ閲覧数となるため、検索エンジンなど、集客効果を高める仕掛けと、アクセスしてきたユーザーにより多くのコンテンツを見てもらうために、内容を充実させるという2つのアプローチでサイト設計を行う必要が有る。一人当たりのページビューは、B to B サイトで平均2.5P、B to Cサイトでは平均3.5Pと言われている。サイト内での滞在時間が長くなれば、自ずとサイトの価値は高まっていると考えることができる。(ただしユーザービリティが悪いために単にサイト内で迷っている可能性もあるので、定点観測が必要)

ちなみにアクセスログから、利用ユーザーの延べ人数を求めるやり方にはいくつかあるが、基本的にはIPアドレスで同一ユーザー華道家を判断する他ないんため、厳密ではない。また、一定時間経ってからアクセスした場合は、重複してカウントしてしまうという面もある。しかし、リピートユースであっても、ページにアクセスされているということは、サイトの価値としては重要だ。

ただし、こういった数値化できない評価というものも存在する。会社情報のサイトなどは社外だけでなく、従業員が頻繁に利用していることが多い。クライアントの担当者も車内から「今度サイトはなかなかいいね」と評価されればサイト構築が成功と考えることが多いのである。

●メゾット REPの(提案依頼書)例

REPはホームページ作成や情報システムを導入する際にクライアントが受注者に提供する、ホームページの概要や要件を記述した文書。従来のweb制作や情報システム業界では、口約束や曖昧な発注による開発現場の混乱や紛争発生、納期の遅れやトラブルなどに悩まされてきたが、事前にREPを通じて条件や契約内容を明らかにしておくことでこうした混乱を未然に防ぐことの重要性が注目されつつある。

REPには通常、新規サイトなのかリニューアルなのか、ホームページ作成の目的や背景、実際に依頼し対内容や希望納期などが記述されている。受注者はこれに従って提案書を作成して、プレゼンテーションを行うことになる。REPを発注サイドがきちんと提供することで受注サイドとの無用なコミュニケーションロスが大幅に改善できる。REPの内容がより具体的であればあるほどサイトの設計段階から発注することもできるだろうし、結果として制作コストの削減につながることになる。